高尿酸血症
hyperuricemia
hyperuricemia
高尿酸血症とは、血液中の尿酸が高い状態を示します。通常、血液中の尿酸値が7.0mg/dLを超えると、高尿酸血症と診断されます。DNAの合成に不可欠な物質であるプリン体の産生過剰あるいは排泄機能の低下が原因です。
尿酸値が高いと、痛風や尿路結石の原因となります。圧倒的に男性に多い病気ですが、閉経後の女性も注意が必要です。高尿酸血症は遺伝の影響も大きい病気ですので、家族に高尿酸血症の方がいる場合は注意が必要です。
高尿酸血症には以下の4パターンがあります。
どの型かによって治療薬が変わってきます。
高尿酸血症であるかどうかは、全身の体の状態を見るために、身長・体重・腹囲・血圧・血液検査・尿検査を行います。
尿酸値が高い方は、まず生活習慣の改善に取り組んだうえで、薬物療法を行い、血清尿酸値6.0以下を目指します。
痛風発作はつらい痛みを伴います。血液検査で尿酸値の高い方は早めに医療機関を受診しましょう。
※高血圧の治療などで、利尿剤を飲んでおられる方や、慢性腎臓病の方は尿酸値が高くなることがあります。
尿酸のもととなるプリン体は、ほとんどの食品に含まれているうえ、尿酸値を上げる要因はプリン体の多い食べ物の摂取のみに限りません。とはいえ、「高プリン体食品」の過剰摂取は控え、たまに少量楽しむ程度にしましょう。
高プリン体食品の例
また、尿酸値が高いと、尿路結石になりやすいので、水分を十分にとりましょう。
夏場は特に注意が必要です。量の目安は1日2~2.5Lです。