マンモグラフィでは病変が見えにくくなります
マンモグラフィでは、乳腺は白く写りますが、がんやその他の腫瘤も白く写ります。そのため、腫瘤が正常な乳腺に隠れてしまい、見つけるのが難しいことがあります。
マンモグラフィ イメージ図(わかりやすいように色を付けて表しています)
同じ濃度の腫瘤があっても、乳腺の濃度が違うと見え方が変わります。
一般的に閉経後の乳房は脂肪性乳房へと移行していきますが、閉経後も高濃度乳房のままの方も多いです。現在の乳がん検診ではほとんどの自治体でマンモグラフィが行われているので、高濃度乳房の方は、がんが見つかりにくくなる可能性があります。
高濃度乳腺だからマンモグラフィはやらなくていいということではなく、2年や1年に一度マンモグラフィを撮影することによって過去の画像と比較し、陰影の変化を見ることで病変を見つけることも重要です。
また、マンモグラフィは、石灰化を伴う早期乳がんを発見するのに適していますので高濃度乳房であっても乳がん検診は必ず受診しましょう。
大切なことは定期検査と自己検診です
- 自分の乳房を知り、定期検査を欠かさないこと
- 自己検診をしっかり行って、乳房の変化を見逃さないこと
※詳しくはブレストアウェアネスを参照
家族歴の有無や高濃度乳房などで、エコー検査を定期的に行った方がいいと判断されることもあります。症状が無い場合は自費での検査になりますが、2年に一度の住民健診だけでは不安だという方は、1年に一度のエコー検査をお勧めしています。