2023年10月30日
乳がん検診の視触診について
視触診とは
乳がん検診にはマンモグラフィと視触診という検査があり、今年度は両方が検査に含まれています。
視診は、乳房の大きさや形、ひきつれ・腫れ、皮膚のただれや異常分泌がないかを医師が目で観察します。
一方、触診は乳房を実際に触ってみて、しこりがないかを判断します。しこりがある場合は、しこりの大きさ、形、硬さ、表面の状態などを確認します。また、乳房以外にも脇の下や鎖骨の上のリンパ節も調べます。
視触診が廃止の方向へ
平成27年の厚生労働省の「がん検診のあり方に関する検討会中間報告書」において、乳がん検診の視触診については推奨しないと報告されました。そのため、静岡県でも乳がん検診で視触診を廃止する自治体が増え、35ある自治体のうち、視触診を行っていない自治体は24にのぼります。近いうちに沼津市でもがん検診で視触診が廃止になるかもしれません。
視触診を行っている自治体 | 11 |
視触診を行っていない自治体 | 24 |
(2023年度 静岡県)
ブレストアウェアネスの励行が必要
乳がん検診でマンモグラフィのみとなった場合、視触診は自分で行うこととなります。当院としましても、今後はブレストアウェアネスの励行に力を入れていきます。
視触診がなくなる事に不安を感じる方もいるかと思いますが、2年に一度の検診の時の視触診だけよりも、月に一度のブレストアウェアネスを心がけることの方が効果が期待されます。
毎月19日はピンクの日
ピンクリボンフェスティバルという団体が、毎月19日を「ピンクの日」としてブレストチェックをはじめとしたブレストアウェアネスの推奨を行っています。
ブレストチェックをやるタイミングがわからない、やるのを忘れてしまうという方も多いと思いますので、今後、当院でも毎月19日を「ピンクの日」としてLINEで配信をしていくことにいたします。一緒にブレストチェックをしていきましょう。
※生理がある方は、胸のはりの少ない生理後1~2週間の間に行いましょう。