2023年5月25日
ブレストアウェアネスとは?
ブレストアウェアネスと言うと、聞きなれない方も多いかと思いますが、年齢に関係なく、
『乳房を意識する生活習慣』のことをいいます。
自分自身が乳房の状態に日頃から関心を持ち、乳房の変化を感じたら速やかに医師に相談するという正しい受診行動を身につけましょう。
ブレストアウェアネスの4つのポイント
- 自分の乳房の状態を知る
- 乳房の変化に気をつける
- 変化に気づいたら検診を待たずに乳腺外科を受診する
- 自覚症状がなくても40歳になったら2年に1度乳がん検診を受ける
1ご自分の乳房の状態を知る
乳房のチェック
着替えや入浴、シャワーなどの際に乳房を見て、触って、感じるということです。
しこりを探すという行為や意識は必要ありません。自分の乳房の感じや月経周期による変化を知っておくことが重要です。
見るときのポイント
鏡に向かって腕を上げ下げし、乳房の変化をチェック
くぼみ
ひきつれ
ただれ触るときのポイント
3~4本指をそろえて10円玉大の「の」の字を書くようにして乳房全体をチェック
脇の下をチェック
乳首を軽くつまんで異常な分泌物がないかチェック
2乳房の変化に気を付ける
- 乳房の腫瘤の自覚
- 乳頭からの分泌物
- 乳房の皮膚の凹みや引きつれ
- 乳房痛
3変化に気づいたら検診を待たずに乳腺外科を受診する
2にあるような乳房の変化は、すべてが乳がんの症状ではありませんが、気づいた変化ががんの早期の症状の可能性があります。なるべく早く乳腺外科を受診し、適切な診断を受けましょう。
440歳になったら2年に1回乳がん検診を受ける
検診マンモグラフィ
乳がん検診の目的は、乳がんを早期に発見し、乳がんで亡くなる女性を減らすことです。現在、乳がん死亡率の減少効果が証明されている検査方法は、マンモグラフィのみです。日本人女性の乳がんの好発年齢が45~49歳と60~64歳ですので、日本では40歳以上の女性に対してマンモグラフィを使用した乳がん検診が推奨されています。
当院でしこりを自覚して乳がんと診断される方の多くは検診を未受診の方が多いです。
乳がんは自覚症状がないまま進行することが多いですので、検診を定期的に受診することが大切です。また、良性疾患や乳がん以外の他の病気である可能性もありますので、何か変化や違和感などがありましたらお早めに乳腺外科を受診しましょう。
当院には、乳腺の認定医に加え、乳がん看護認定看護師、検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師が在職しています。乳腺について気になる事があればご相談ください。